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掛け軸買取相場・価格表|種類別・作家別の買取価格の目安

掛軸の買取相場は、複製で0円から、近代日本画の大家の真筆で数百万円までと幅があります。まず種別ごとの価格帯を一覧で示し、次に作家別の目安と、同じ作家でも金額が変わる理由を説明します。

座卓に広げた掛軸と、ルーペ・落札資料(掛け軸買取相場・価格表/イメージ)

掛け軸の買取相場一覧(種類別の価格帯)

このページの要点

  • 掛軸の買取相場は0円〜300万円で、作者の格と真贋で9割が決まります。
  • 価格帯:複製0〜3,000円/無落款1,000〜3万円/中堅・地方画壇5,000〜10万円/茶掛2万〜50万円/江戸期の著名絵師10万〜200万円/近代日本画の大家30万〜300万円(真筆・状態並以上の場合。市場動向により変動します)。
  • 判断基準:落款・共箱・寸法・シミの有無の4点を先に確認する。
  • 実績例:近代日本画家の富士図(共箱・二重箱)86万円、大徳寺派僧侶の一行書12万円、蔵から出た掛軸32本一括21万円という取引例があります。
  • 費用:査定料・出張料・宅配送料・キャンセル料は0円です。

掛軸の値段を左右するのは、第一に作者の格と真贋、次いで寸法・保存状態・表装・共箱の有無、そして画題の需要です。まず、ご自宅の軸がどのあたりに位置するかを掴んでいただくために、種別ごとの買取価格帯をまとめました。

掛軸の種類別に見た買取価格帯の目安。いずれも真筆で本紙に大きな傷みがない場合の幅で、市場動向と作品の状態により変動します。
掛軸の種類買取価格帯の目安上限側に振れる条件
近代日本画の大家(真筆)30万〜300万円代表画題、共箱と箱書、鑑定機関の評価がある
近世(江戸期)の著名絵師10万〜200万円極め箱がある、伝来が追える、大幅で状態がよい
中堅・地方画壇の作家5,000〜10万円地元での知名度が高い、作行きが丁寧、絹本で彩色
茶掛・禅語の一行書2万〜50万円大徳寺など寺格のある僧侶の筆、箱書が揃う
中国書画(近現代の著名作家)3万〜200万円現物確認で問題がない、来歴資料が残る
中国書画(無名・土産物)0〜5,000円表装の質がよく、飾って使える状態である
無落款・作者不明の古軸1,000〜3万円時代が古い、絵の出来がよい、表装裂が上質
木版・印刷による複製掛軸0〜3,000円限定表記のある良質な木版、状態がきれい

掲載価格について

市場動向・作品の状態により変動します。掲載価格は過去の取引をもとにした目安であり、買取価格を保証するものではありません。

種別の見分け方が分からない場合も、そのままご相談いただけます。判断のしかたは掛軸の価値の見分け方で手順化しています。

作家別の買取価格の目安

作家名が分かっている場合は、種別よりも作家ごとの相場を見たほうが実際の金額に近づきます。ご依頼の多い作家について、掛軸形式の作品の価格帯を挙げます。いずれも真筆で、状態が中程度以上の場合の目安です。

主な作家の掛軸 買取価格帯の目安
作家買取価格帯の目安
横山大観30万〜500万円
富岡鉄斎20万〜300万円
川合玉堂20万〜200万円
竹内栖鳳20万〜250万円
上村松園20万〜300万円
橋本関雪10万〜120万円
白隠慧鶴20万〜300万円
斉白石20万〜1,000万円

掲載価格について

市場動向・作品の状態により変動します。掲載価格は過去の取引をもとにした目安であり、買取価格を保証するものではありません。

より多くの作家を五十音で探せる一覧は作家別 掛軸買取価格一覧にまとめています。作家名が読めないときは落款・印章から作者を調べる方法をご覧ください。

同じ作家でも相場に幅が出る理由

価格帯に10倍以上の開きがあるのは、掛軸が一点ずつ違う手描きの品だからです。実際に金額を分けているのは、主に次の5点です。

真贋
同じ落款があっても、後世の写しや工房作であれば評価は大きく下がります。真贋の判断は現物確認が前提で、判断が割れる作家では鑑定機関の評価の有無が金額に直結します。
作行き(できばえ)
その作家の本領が出た本画か、揮毫会などで手早く描かれた作かで差が出ます。落款の書きぶりや筆の運びから、制作時の力の入れ方をある程度読み取れます。
画題と寸法
代表画題は買い手が付きやすく、上限側に寄ります。逆に、床の間に掛けにくい極端な大幅・小幅は、内容がよくても引き合いが限られます。
保存状態
本紙中央の大きなシミ、絵柄を横切る折れ、虫食いは減額幅が大きくなります。修復には費用と数か月の期間がかかるためです。
付属品
作者自身が箱書をした共箱、鑑定人による極め箱、購入時の資料や展覧会の記録があると、真贋の確認が進めやすくなり評価が安定します。

この5点をさらに細かく分解したものが掛軸の査定基準です。

よくある誤解:相場表の上限がそのまま自分の軸の値段になる

掲載している価格帯は、真筆であり本紙に大きな傷みがない場合の幅です。同じ作家でも、寸法・画題・保存状態・共箱の有無によって下限側に寄ることが多く、上限は代表画題で共箱と箱書が揃った作品の水準を示しています。

価格が決まる査定基準

査定では、次の順に確認していきます。前の項目で結論が変わると、後ろの評価も連動して動きます。

  1. 作者の特定落款(作者の署名と印)、印章、箱書、題箋(だいせん/箱や表装に貼られた題名の紙)から作者を絞り込みます。
  2. 肉筆か複製かの判別:ルーペで網点や刷り版のずれを確認し、墨の滲みや絵具の盛り上がりを見ます。
  3. 真贋の検討:同一作家の基準作と、落款の字姿・印影・紙絹・表装の年代を突き合わせます。断定が難しい場合は第三者の鑑定機関をご案内します。
  4. 寸法と形式:丈と幅、双幅・三幅対か、横物かを確認します。対幅が揃っているかどうかで評価は変わります。
  5. 状態:本紙のシミ・カビ・折れ・虫食い・剥落、表装の浮きや裂の傷みを確認します。
  6. 付属品:共箱・極め箱・二重箱・太巻添軸・鑑定書の有無を見ます。
  7. 需要:直近の市場でその作家・画題にどの程度の引き合いがあるかを加味します。

減額の理由もあわせてご説明しますので、金額に納得できないまま手放すことはありません。真贋の考え方は掛軸鑑定・無料査定で詳しく説明しています。

実際の買取価格の実績例

お譲りいただいた掛軸の一例です。いずれも過去の個別の取引であり、同じ作家・画題でも状態と付属品によって金額は変わります。

掛軸の買取価格の実績例
品物状態・付属品買取価格
近代日本画家の富士図 掛軸共箱・二重箱、本紙にシミなし86万円
京都画壇の作家による動物画共箱あり、表装に軽い折れ32万円
大徳寺派僧侶の一行書箱書あり、裏打ちに浮き12万円
江戸後期の南画 山水図極め箱、周縁にシミ7万5,000円
無落款の花鳥図箱なし、絹本にヤケ1万8,000円
蔵から出た掛軸 32本一括複製を含む、桐箱の有無まちまち21万円

他の事例は掛軸・書画の買取実績に掲載しています。

相場より高く売るために確認したいこと

相場の上限に近づけるためにできるのは、作品そのものを変えることではなく、評価に必要な情報を揃え、余計な減額要因を作らないことです。

  • 共箱・箱書・鑑定書・購入時の資料を探し、軸と一緒に見せる
  • 対幅・三幅対は揃った状態で出す。一幅だけでも査定は可能ですが、揃っているほうが評価は上がります
  • シミやカビを自分で落とそうとしない。水拭き、漂白剤、消しゴムは本紙を傷めます
  • 破れをセロハンテープやのりで留めない。粘着剤の跡は除去に手間がかかり、減額の原因になります
  • 複数本ある場合はまとめて見せる。移動や査定の手間が減る分、全体として条件を整えやすくなります
  • 売り急がず、複数社の査定を比べ、金額の内訳を説明してもらう

より具体的な準備は掛軸を高く売るコツに、傷んだ軸の扱いはカビ・シミのある掛軸は売れるかにまとめています。

相場を調べる方法と写真査定の使い方

ご自身で相場を調べる方法としては、美術品オークションの落札結果、古美術商の販売価格、買取業者の実績ページなどがあります。ただし、落札価格は手数料を含んだ販売側の金額であり、買取価格はそこから流通経費を差し引いた水準になります。販売価格をそのまま買取相場と考えると、実際の提示額との差に戸惑うことになります。

もう一つ気をつけたいのは、掲載されている金額が真筆・良状態を前提にしている点です。ご自宅の軸が同じ条件とは限らないため、目安はあくまで出発点として使い、実際の金額は現物か写真で確認するのが確実です。

写真査定では、掛けた状態の全体、落款と印章の部分、桐箱の蓋の表と裏、傷みのある箇所の4点を撮っていただくと、概算の精度が上がります。撮り方の見本はLINE写真査定に掲載しています。写真だけでは真贋の断定ができない場合は、現物を拝見したうえで改めてご提示します。

掲載価格の注意点(参考値であり保証ではないこと)

このページに掲載した価格帯と実績例は、いずれも過去の取引をもとにした参考値です。同じ作家・同じ画題であっても、真贋の評価、作行き、寸法、保存状態、付属品、そしてその時点の市場の引き合いによって金額は変動します。掲載価格での買取をお約束するものではありません。

また、掛軸の相場は美術市場の動向に連動して動きます。特定の作家に展覧会や再評価の機会があれば引き合いが強まり、逆に和室のある住宅が減れば実用品としての軸は需要が細ります。当ページの価格帯は、直近の取引実績と市場動向をもとに定期的に見直しています。

ご注意ください

相場より著しく高い金額を最初から提示し、現物確認の段階で大幅に引き下げるという進め方は、掛軸の取引では起こり得ます。金額をご提示する際は、評価した点と減額した点の内訳をあわせてご説明します。ご納得いただけない場合は、その場でお断りいただけます。

掲載情報の位置づけはサイトのご利用についてにも記載しています。

無料査定のお申し込み

査定料、出張料、宅配買取の送料、キャンセル時の返送料はいただきません。金額をご覧になったうえでお断りいただいても費用は発生しないため、相場を確かめる目的だけでもご利用いただけます。

お申し込みは、写真を送るだけのLINE写真査定と、申込フォーム(メール)の2つの方法があります。作者や品名が分からなくても構いません。桐箱に書かれた文字が読めない場合は、箱の蓋を撮った写真を添えてください。

現物を拝見する方法は、店頭への持ち込み、ご自宅への出張、宅配の3つからお選びいただけます。本数が多い場合や屏風などの大型品が混ざる場合は出張買取が向いています。方法ごとの違いは掛軸の買取方法4種類の比較、手続きの全体像は買取の流れ・必要書類をご覧ください。お申し込みは無料査定お申し込みから承っています。

よくあるご質問

掛け軸の買取相場はいくらですか

掛け軸の値段は何で決まりますか

無名の作家や作者不明の掛け軸にも値段は付きますか

掲載されている相場の金額で買い取ってもらえますか

シミや折れがあると相場からどのくらい下がりますか

有名作家の掛け軸はいくらくらいになりますか

掛け軸の相場を自分で調べる方法はありますか

複製や印刷の掛け軸にも相場はありますか

相場を知るだけで売らなくても構いませんか

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